ふたりの「ナミカワ」

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皆さんは七宝焼と聞いてどんなイメージを持ちますか?

私は古い土産物屋さんの片隅に転がっている年季の入ったブローチ…

のような、決してプラスではないイメージを持っていました。

そのイメージをガラッと塗り替えたのが、並河靖之の七宝作品です。

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鮮やかな色彩、引き締まった構図

七宝焼の図柄は金属線で輪郭を取った中に釉薬を流し入れて

描かれるのですが、人間業とはとても思えないほど細かい細工です。

今までに実際に見た並河作品は小ぶりなものが多かったのですが

あまりに緻密すぎて、写真で見ると実物よりずっと大きく感じます。

この超絶技巧は現代では再現不可能と言われているそう!

独自の釉薬の開発も行っていたそうで、実際に見るとその発色の

美しさ、透明感に驚かされます。

 

そんな並河靖之には当時、ライバルがいたそうです。

その名は濤川惣助、奇しくも同じ読みの苗字でした。

並河靖之が有線七宝を極めたのに対し、濤川惣助は輪郭の

金属線を取り払った無線七宝で名を馳せました。

華麗な並河、幽玄を感じさせる濤川

二人の作風の違いも面白いですよ。

 

そんな二人の作品を含む素晴らしい工芸品の数々が見られる展覧会が

現在京都国立近代美術館で開催中の

技を極める—ヴァン クリーフ&アーペル  ハイジュエリーと日本の工芸」です。

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ハイジュエリーブランドであるヴァン・クリーフ・アーペルの宝飾品の数々と

日本の超絶技巧による工芸品を一緒に見せるという興味深い企画展です。

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初夏の京都を散策しつつ、究極の手仕事にうっとりしてみませんか?

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  • 増井からの一言
  • 近くで見ていたご婦人方が「10億円くらい!」と鑑定しまくってました。
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